【分析】アフィリエイトはもう稼げないのか。数字で見るWEB広告の今後の見通し

アフィリエイトは稼げない、もう稼げなくなった。

そういった声が多いのはGoogle検索結果を見ても明らかです。

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本当にそうなのでしょうか?

ブログやSNSなどを見ても、多くのインフルエンサーなどのアフィリエイターから「いやいやまだまだ稼げます」、「いやもうオワコンでしょう」といった真っ向から反対する意見があちらこちらで聞こえてくるので、稼げないアフィリエイターは右往左往。

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意見というのは個人の見解が多分に入ってしまうものです。

ということで、この記事では個人の意見ではなく、嘘をつかない、数字で現実を捉えてみたいと思います。

参考にしたのは、ASP大手のa8.netの決算短信です。

WEB広告収入における今後の見通し

では、a8.netを運営する株式会社ファンコミュニケーションズの決算を見てみることにしましょう。

WEB広告の売上高は横ばいから減収傾向

売上高は企業の努力によって変化するため、一概に市場を反映しているとは言えませんが、売上高としては減収傾向にあります。

ファンコミュニケーションズの主力商品は広告事業です。全体の98%を占めているため、広告の売り上げ=下記の売上高と捉えて問題ありません。

なぜWEB広告は売り上げが落ちてきているのか?

ファンコミュニケーションズ代表取締役の柳澤氏も今後も厳しい状況が続くと、報告書で以下のように述べています。

検索エンジンのアルゴリズムの大きな変更があり、そこまで培ってきたメディアとの関係性やプロモーションが大きなダメージを受け、売上が伸び悩むと
いう結果になってしまいました。

また、ターゲティング広告はプライバシー問題を乗り越えることが難しいと判断し、一部サービスを撤退するなど、ネット広告市場の変化に引き続き対応しなければならないという厳しい期となってしまいました。

CPA型アドネットワーク事業区分は、前述の検索エンジンのアルゴリズム変更により、「A8.net」の売上が伸び悩みました。

また、昨年からの度重なる検索エンジンの変化に対して事業撤退をするメディアや広告主も現れ、A8.netの稼働広告主数が減少するという厳しい期となりました

広告主もASPもアフィリエイトサイトもサイト流入の大半は検索エンジン経由に頼っている現状があるため、一般的に検索エンジンのアルゴリズムの影響を大きく受ける構造になっています。

最近でも比較的大きなGoogleコアアップデートが2020/5/5付近で行われました。

SEO対策を実施しても、上位表示が厳しくなれば、上記の通り、広告主の事業撤退や広告出稿が停止になり、ASP、広告主の売上高が減ります。

同様に、アフィリエイトサイトも検索エンジンのアルゴリズム変更を受け、上位表示が厳しくなり、売上高が下がれば、これもASPの売上減少につながる、という負のスパイラルに陥ることになります。

広告主数は横ばい、広告掲載サイト数は上昇傾向

次に市場規模に対し、広告主、掲載サイト数に目を向けてみます。

広告主は横ばいであるにもかかわらず、掲載サイト数は依然と上昇傾向にあります。

つまり、どういうことかというと、「飽和状態にある市場のパイを取り合う状況が激化するが、全体の市場規模の拡大はそこまで広がることはない」ということになるかと思います。

アフィリエイト市場は成熟期を迎え、すでに飽和状態にあると言えます。

新規参入のチャンスはありますが、やや厳しい状況に置かれているということは認識しておくべきでしょう。

ネットで稼ぐには?次なる戦略とは?

このように、アフィリエイトは厳しい状況にあるという現実は数字で分かったと思いますが、今後はどのようにすべきなのでしょうか?

上記でも述べましたが、アフィリエイト業界は良くも悪くもGoogleの検索エンジンのコアアルゴリズムに右往左往してしまう業界、影響を非常に多く受ける業界と言えますので、次なる戦略はここからの脱却しか道は残っていない気がします。(ここは個人的意見です)

Webサイトは「ユーザの悩みや疑問を解決する場」から「ユーザの興味を引くサービスの価値提供の場」という流れが生まれるのかもしれません。

ちなみに、以下の書籍は今私が読んでいる本です。

アフターデジタルはすでに読了、今後のデジタル戦略について中国のネット社会の実情から筆者が体験した業界の今後の変革について書いてある本なので、上記の価値提供による対価を受けるサービス想像のヒントが随所に書かれているのでオススメです。

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脱線しましたが、今後のWeb業界はアフィリエイトによる収益依存ではなく、サイトの価値、サービスの価値そのものに対価を支払ってもらうような収益構造の転換が求められると思います。

【厳選】合わせて読みたいおすすめ書籍

WEB制作支援サイトのHTMLタグボードだからオススメできる厳選書籍です。私が読んでいない本はオススメしません。

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