見た目は同じでも…
文字に<b>太字タグ、もしくは<strong>論理強調タグを適用した場合、現在一般的に使用されているブラウザでの表示はどちらも太字で、見た目は同じです。
しかし、タグが持つ意味はまったく異なります。
<b>太字タグ
この<b>タグは本来、「bold」の意味であり、見た目上で文字を太字にしたい場合に使われます。
あくまで、他の文章と比べて見栄えの点で違いを出したい場合に使われるべきタグです。
<strong>論理強調タグ
一方<strong>タグは、読んで字のごとく文章構造において、意味上の論理的な強調ですから、他の文章と比べて、強調したい表現などを<strong>タグで囲むのが本来の使われ方です。
検索エンジンは<strong>タグを重視
上記からも分かるように、<strong>タグは意味合いの上で、強調したい表現部分に付けられるタグですから、検索エンジンも<strong>タグによって囲まれた文章を重視します。
しかし、<b>タグには意味がないというわけではなく、見た目の上で強調したい文章も、意味合いの上で強調されることもありますから、<b>タグがまったく重視されないと言うわけでもなさそうです。
あくまで相対的に比べて<strong>タグが重視されるということでしょう。
なお、ホームページ制作ソフトの定番である「IBM ホームページビルダー」では、ツールバーアイコンからは<b>タグしか挿入できないので、注意が必要です。
<strong>タグはメニューから[書式]→[論理強調]→[ストロング]で入力できます。
強調ならばすべて<strong>にすれば良い?
だからといって、太字にしたい、強調したい部分をやたらと<strong>タグで囲むのは困りものです。
<strong>タグが頻発することによって、このタグによって囲まれたキーワードの重要度が下がるだけでなく、度を超えると検索エンジンスパムと見なされることもあるようです。
ですから、大事なのはこの2つのタグの違いを正確に理解することであり、強調したい語をすべて<strong>タグで囲めばよいというわけではありません。
正しく理解がある上で、これらのタグを使い分ける必要があるのです。
従って、HTML内に<b>タグと<strong>タグの両方が使われていることはごく自然なことです。
片方しか使われていない方がむしろ問題です。