コメントアウトとは
タグの構造やページ構成を分かりやすくするため、HTMLの適当な箇所でコメントを挿入する用途の他にも、コメントには違う使い方があります。
それがコメントアウトと呼ばれるものです。
本来のコメントの使い方は、HTML内にブラウザの表示に関係ないコメントを入れることですが、この機能を応用したのがコメントアウトです。
コメントアウトの使い方
コメントアウトの使い方は、一部のタグをコメントで囲むことで、その囲ったタグを一時的に無効にする、つまりタグを一時的に排除することが目的です。
本来は正常に機能していたタグをコメントで囲むと、コメント内に書かれた内容はブラウザの表示に影響しなくなるため、囲まれたタグが表すデザインを一時的にブラウザ表示から消すことが出来ます。
また、コメントアウトはHTMLだけではなく、JavaやC、VisualBasicなどの一般的なプログラムのソースコードに利用するテクニックです。
利用の仕方
コメントアウトの本来の利用価値は、プログラムのコンパイルや実行の際のデバッグや修正に使用されます。
これを同じようにHTMLの記述に使用すると、例えば、サイトの更新時など、編集前にHTMLに書かれた内容を残しておきたいといった場合や、何らかの都合で一時的にページ内の一部を非表示にしたい場合などに使われます。
この手法であれば、消さなくてはならい情報を改めて新しいファイルに保存し直したり、内容の移し替えをする手間が省けます。
記述例
コメントを施す前
<font color=”red”>赤字で表示</font>
赤字で表示
コメントを施すと…
<!–<font color=”red”>赤字で表示</font>–>
←非表示に
あくまで一時的な使用に留める
コメントアウトされたHTMLタグはブラウザの表示に関係なくても、HTML内には記述が残ります。
コメントアウトは本来、ソースの作成段階で使用するものですので、あくまで一時的な利用に抑えると良いでしょう。
コメントアウトは、コメントがブラウザの表示に関係ないという機能を応用して、一時的に一部のタグを無効にし、デザインを非表示にする機能です。
使い方次第でいろいろな使い方があります。